日本財団 図書館


(2)オートクリーン式(キューノタイプ)
このタイプは2・104図に示すような構造であり、内部は薄いこし板とこし板の間に間隔板と掃除板があり、こし板間のスキマ(100ミクロン程度)を燃料が通過する時にろ過するようになっており、スキマより大きい不純物は遮断されこし板の外周及びスキマに溜まるようになっている。

 

113-1.gif

 

2・104図 オートクリーン式

 

(3)ノッチワイヤ式および金網式
2・105図に示すような構造であり、掃除は内部のエレメントを取外し、洗い油の中へ浸したあと、圧縮空気を吹き付けて行う。この時、本体底部に付着した不純物も清掃することが必要である。大形機関では複式となっており、ブローオフなども行い、運転中でも一定の時間使用したら切換えて清掃することが大切である。エレメントを取外し、清掃後の組立てはOリングなどの消耗品は交換する。長時間の使用はゴムが変質し伸びてしまい、油もれを生じる恐れがある。
6)油水分離器
噴孔の小さい燃料弁を使用する直接噴射式の機関は、燃料中に含まれるゴミや水分などの不純物を嫌うため、機関据付け配管工事を行う時には油水分離器を沈澱槽の後へ取付ける事が望ましい。構造は2・106図の通りであり、内部に特殊なエレメントが入っており、燃料油が通過する時に水分やゴミなどの不純物を遮断し底部へ沈澱させるようになっており、下部に堆積する不純物は時々コックを開き排出する。油水分離器は大形

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION